2009年2月1日日曜日

マスコミ情報に「フェア」を求めると・・・

アメリカに居るときに気に入った、アメリカに浸透している判断基準。それは「フェアかそうでないか」。

「フェア」について、考えてみようとネットを調べていると、「Fair」という、フェアでないマスコミ情報を警告する団体のサイトに行き当った。

http://www.fair.org/index.php

マスコミ業界経験者たちによって1986年に設立。

目的を簡単に書くと、金の力で情報発信内容が左右されているので、それに対抗するフェアな情報を発信すること。

Extra!という月刊誌も出している。

http://www.fair.org/index.php?page=1571

最近発信された内容で、目に付いたのが、「GMの労働者の時間当たりコストが70ドル」という報道に対する「ちゃんと計算するとそんなにかかっていないという指摘や、金融危機の責任がサブプライムローン問題というマイノリティーや貧乏人が金を借りまくった責任として処理されていることに対する非難。


メディア監視団体というと、このニュースが記憶に残っている人が多いと思う。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20087020,00.htm


日本で、メディア監視というと、たぶん、公権力が不都合なジャーナリストを監視するなどのイメージが強いのではないだろうか。

ということで、メディア監視の必要性を訴えるネット上の意見は、右翼系の団体や、企業経営者などから出てきているものが多い。ジャーナリストから出てきているものは、自分が監視される側になる抵抗感が邪魔をしていて、メディア監視の必要性を明言していないものが多いように思う。多くは、マスコミの記事は歪んでいて、自分の記事は正しいといいような、不毛の設定に陥っている(自分もマスコミの一員でありながら。また本人も、今のマスメディアの仕事のルールに沿って多くの誤った記事を無意識に書いてきた事実がありながら)。

ところで、一時期流行った「メディア・リテラシー」というのはどこに消えていってしまったのだろう? 私には、「メディア・リテラシー」について書いていた著者に「メディア・リテラシー」が不足しているという印象が強かったが・・・。

だんだん、ネガティブになってくるので、今日はこの辺で・・・。

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